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これで出すつもりなので、そのままぽいっと載せてしまいます
切羽詰まってる状態でも書こうと思えば
それなりの枚数になるものですね……
B5で6枚かぁ
もっと書く人たくさんいるだろうとは思うんですが
いっつも2枚とか良いとこ3枚くらいの自分としては
かなり書いたなぁ、という印象でした
さて、続きに載せます!
拍手もありがとうございます、励みになります^^
講習には高校三年の夏休みとは思えないほど、人がいなかった。蝉の鳴く声が響く教室。やる気が出ないとひそかにぼやいた先生は、プリントでどうにか涼しさを得ようとしている。自分と他数人がプリントの上にシャーペンを走らせて書く年号。記憶が曖昧で自信のなさが明らかな数字の積み重ねを書く音よりもずっと強くて爽快な、野球部のボールが打たれた響き。サッカー部の監督の怒鳴る声。吹奏楽部が窓を開けて響き渡らせる、テンポのあわないマーチ。教室のドアを全開にしても、まったく吹く気配のない風。痛いほど射してくる、太陽の光。すべてが夏を、暑さを助長するものとなっている。そしてなにより、疲労感を増す原因になっていた。
「そのプリント終わらせたら、今日は終わるか……」
呟いた先生の方を一瞬見て、視線が合わさる。それを紫は少しも恥とは思わないようにした。先生は特に何も言わず、同意が得られたわけでもないのに「そうするか」と決めた。その横顔が誰より晴れ晴れとしていて、笑いそうになるのを、どうにか堪えた。
来なかった生徒のおかげで、早く終わった解放感を味わいながら廊下を歩く。日本史は好きだけれども、年号が頭に入らないから困る。紫は数字が苦手だ。だから数学ができない、と思って常々授業を受けていた。それは去年までの話であって、今はこうして英語を除けば好きな教科だけ勉強していられる。とにかく、好きな日本史のプリントは余った数枚を貰うことができた。やるかどうかは定かでないけれども、きっと後で役に立つ。そんな適当な考えでもって、家まで帰ろうと階段を降りていく。玄関の自動ドアが反応してくれれば良い、と思いながら。
ある程度清潔感のある校舎に、ほどほどの学力とそれなりに部活を楽しめる環境があれば、学校はそれで良いと紫は思う。同級生も当然入学した市内一の進学校は、宿題が山のように出るらしい。確かなことは入学するだろう弟に聞けばわかることだった。あえて聞くつもりはなくても、話題にあがらないことはないと思う。
紫は人よりできない自覚を持ち歩いて勉強に追われ、教師に呆れられた顔をされるのが嫌だった。それだけだ。制服のデザインがかわいいわけでもない。むしろ、中学校とほとんどかわらないデザインだ。その上スカートがチェックなわけでもなく、リボンやネクタイがついているわけでもない。セーラーならまだしもブレザーの制服は、寸胴さを引き立てるだけで、特にメリットはなかった。
そして、ひたすらにやりたい部活があったわけでもない。吹奏楽部だった今年の春までを、思い出しながら足を進める。その途中で、耳慣れた数人の声が聞こえて紫は廊下を進んだ先にあるもう一つの階段から帰ろうと歩みを速めた。ひたむきなみんなが眩しかった。
先生は、優しかった。選択教科で美術をとっていた紫には、部活でしか関わりがなかったけれども、部活は春までの生活で睡眠と同じくらいやってきた。言い過ぎだと思われるかもしれなくても、一日五時間も寝ていれば良い方の紫にとっては、むしろ部活の時間の方が長かった。それだけの時間を過ごして、突然辞めると口にした紫を、とがめなかった。
「どうして辞めたいと、思ったの?」
「勉強と、両立できませんでした。……でも、それは部活のせいじゃないんです」
と震える声で口にした。付け加えるように「私が、悪いんです」と口にした後から、喉が乾燥してひどく痛んだ。
(水がほしい)
そう思いながら、スカートの上で手を強く握った。先生が、「わかっているなら、続けられないの」と静かに問いかけた。穏やかな声で叱り、それにいつも怯えていた頃を思い出しながら、ゆっくりテーブルに視線を落とした。嘘をついている。その意識はありながら、紫は心の中で一言も学校生活に口を出したことがない父に謝り続けながら、理由を乾いた喉から絞り出した。
それ以上の追及はされないまま、数分後に紫は音楽室をぼんやりとした表情と足取りで出た。母は、本当の理由を知っている。それを言うと母に嘘をついて、家を出た。先生には嘘の理由を口にした。嘘の理由には父を使った。昔見たアニメの女の子が、自分と同じように嘘の連鎖にはまっていたのを思い出す。
(それでも、もう、もう私は辞めたんだ)
退部届も出した。先生は受け取った。きっと担任には提出されないだろうことをわかっているけれども、紫は関係ないと強く思っていた。
辞めたという解放感で、学校から家までの道のりを歩く。爽やかな気持ちでいるはずだと言い聞かせていたはずの紫の目から、涙が出る。我慢し続けた手首の痛みを医者にみせて、腱鞘炎のくせがついているから、と言われた。
「あ、あの。ドラムとかも、原因になるんですか」
「そうだね。……やらないようにね」
それは、部活をやらないようにと言われるのと一緒だった。手首が使い物にならないなら、ドラムも鍵盤楽器も何もたたくことができない。今から吹く楽器になんて、絶対に無理だと思った。帰り道でも、家に帰って状況を口にしても、涙は出なかった。ただテレビを見ながら「終わりって、急だ」と呟いて、弟に微妙な表情をさせたことは反省している。
(ぜんぶ、終わったんだ)
薄暗い帰り道でせわしなく通り過ぎる車の誰もが、見ていなかった。見ているはずがない。ただ女子高生が少しだけ俯いて歩いているくらいにしか、見えていない。悔しさと嬉しさと不甲斐なさと寂しさが一緒になってわけのわからない感情が渦巻く。それをぶちまけないよう、必死なことなんて、他人に知られない方が紫にとっても良かった。
(勉強、しなきゃ)
しゃくり上げるのを我慢して、咳きこみながら紫はぼんやりと同じ言葉を頭の中で繰り返した。春、とにかく紫はぼんやりとしてそれでいておそろしいほど明確な思い出を胸に、今までテストの数日前にしか思わなかったことを決意していた。
(あの決意は、どこに行ったのやら)
玄関を出て坂を下りながら、春のことを思い出して紫は馬鹿らしいと思っていた。結局勉強が格別好きでもない自分は、入れそうな大学をターゲットにして適度に好きな教科の勉強をしている。
「おい、汐見」
振り返ることを躊躇するのは一瞬で、特に笑顔になるわけでもなく声のする方を向く。人に後ろを歩かれるのが苦手な紫の耳が拾っていた靴音の正体が、そこに立っていた。
「水橋」
「ヒマ?」
水橋涼と紫は、中学校からの付き合いだ。同級生の時もそうでない時も、お互い適度に同級生を続けてきた。夏休み前に青春の一部とも言える部活動を終えた他の同級生と、水橋は違った。たった五人の科学部で、部長を今もしている。北海道大会は九月だからまだ部長だと、紫に言ったことがあった。背も高い、運動も勉強も適度にできる。「科学部なのが残念だよね」なんて言われているのを、自覚している。それで辞めるくらいなら、入部するわけもない。水橋は部員もしつこいと思うほど動作テストをするのが好きな、ロボット相撲大会入賞の立役者だった。
問いかけに素直に頷きかけて、頭の中で紫は先の展開を予測する。お互い特に何の下心があるわけでもない。それでも、噂がないと生きていけない類の人間は「また水橋と汐見がよりを戻した」と芸能人の熱愛をすっぱ抜いたくらい嬉しそうに口にする。そういうのに興味がない人間の組み合わせによくそんな興奮できるな、と思う。
「……ひま、だね」
「三崎行こうぜ」
適当な噂は、適当にあしらえば良いという結論が出て、事実を肯定した紫と違って、水橋の中で既に答えは決まっていたらしく、いつものように誘われる。三崎商店は帰り道の途中にある海が見える駄菓子屋で、何度も訪れたことがある。二人でも、一人でも、弟や妹を連れて行ったこともある。紫の祖母より十は年上だろう女性が、一人で営んでいる。家の奥からはここ数年テレビの音が聞こえるようになった。夏はもっぱら高校野球の声援とアナウンサーの声がしている。
「暑いよ、今日」
三崎商店に行く、と決める。それは水橋の部活がない日、二人で学校からある程度の距離を歩いて三崎商店に行く、ということになる。家の近くにバス停がある紫は、暑い日はバスで家の近くまででも良いから楽をしたい気持ちがある。三崎商店を通り過ぎるのはめんどうだし、水橋に余計な出費をさせるのも気が引けながら、口にしてしまう。そのくらい、暑いと感じていた。木陰で立ち止まりながら、汗と湿気でくっつくブラウスの袖を肘までまくる。
「自転車、つかう?」
誰の、と聞くより早く目にとまった木陰に置いてある自転車に紫は顔をしかめた。この自転車は、数か月前の雨の日からこうして木陰に放置されていた。誰のかもわからず、もしかすると盗難自転車かもしれず。壊れて動かないのなら意味がない、と言わんばかりの顔をして黙る。そんな紫を見て沈黙を肯定ととったのか、学生鞄を道路に置いて水橋が自転車に手をかけた。
「え、乗るなんて言ってないから!」
「心配いらないって、チェーンが落ちてるだけだ」
「いや、きたないでしょ」
「わかってる、三崎で手洗うから」
何を言っても無駄か、と諦めた紫の視線の先で水橋は楽しそうに自転車を見つめている。ギアの部分をいじったかと思うと、そこから先は流れるように作業が進んでいった。チェーンがあっさりと緩み、歯車のような部品へとゆっくり絡められていく。ペダルを逆方向にまわすのを数回やって、立ち上がった水橋の横顔がひどく満足そうで、思わず気が抜ける。
「終わったの?」
問いかけに頷いて、水橋が跨る。跨って黙っている後ろ姿はひどく滑稽で、つい笑いそうになりながら数秒間お互い何を言うわけでもなく沈黙を守った。
「乗って?」
「自転車の二人乗りは、二万円以下の罰金か科料でしょ」
空気を読めてない、というのはまさしく自分のようなことを言うと確信しながら紫は首を横に振った。
「……ロマンもへったくれもないな」
「危ないから、引っ張って帰りにでも乗ったら?」
残念そうなのは呟かれた言葉だけで、断られることをわかっていたのか、水橋はあっさり自転車から降りる。苦笑いしながら紫が「暑いから、早く行こう」と言うと「俺が自転車押してくのに」と文句を言いながらも、水橋は笑った。
三崎商店の店先からは、海がよく見えている。晴れの日に潮風に吹きつけられながら、日陰にある木のベンチでラムネやアイスを堪能する。それを水橋と二人でし始めたのは、中一の夏からだった。
(あの年も、暑かったなぁ)
今年のように太陽が痛いほど照るわけではなく、湿気にやられた数年前の夏を思い出しながら、店先から見える海を紫は見つめた。その後ろで、店主の女性に水橋が声をかける。
「おばさん、お勘定お願いします」
耳が遠いのを知っている水橋は、ゆっくりとした普段より少し大きい声を出す。それに気づいたのか、水橋の手に持っている棒アイスとラムネの瓶を見た。
「270円ね」
買いなれた棒アイス一本と瓶ラムネ二本の値段をおぼえている水橋が、手に小銭をそっと渡す。確認をするわけでもなく、小銭入れへとぴったりの金額がしまわれた。その間も、紫は海を見ていた。
「はい、お待ちどう」
「ありがと」
瓶を受け取って、指と掌の隙間に代金の半分を押しこむ。瓶の冷たさが、心地よい。そっと頬にあてて、目をつぶる。頬から伝わってくる冷たさと波の音。隣でラムネを飲む水橋の喉が鳴らす音が聞こえてくる。
目をあけて、眩しさに少しだけ目を細めながら、ラムネを開ける。爽快な音をたてて、掌にじんわりと伝わる炭酸のせり上がってくる感覚が紫は好きだった。
「そういえば、部活どう?」
飲み終わった瓶をお互いの間に置いて、いい具合に溶けた棒アイスを二つに折る水橋に問いかける。大会はずっと先なようであって、三年生ともなると事情が違ってくる。ましてや部長がこんなところで部活がない日だとしてものんびりしていて良いのか、紫にはわからなかった。
「とりあえず軽くする作業かな、今のところは。同じように動ける部品で軽いのをどうにか見つけるとか、いろいろあるけど」
「部活、今日はなかったんだ」
「毎日毎日ロボットや部活のメンツとだけ、顔合わせはしないようにしてる」
(そんなものなのかな)
聞いた身でありながら、「そっか」という返事しかできなくなって、紫は水平線の向こうを見つめた。息抜きの時間を、こんな風に消費して良いの、と聞きたくなる気持ちもあった。それをどうにか押しとどめる。
空になったプラスチックを噛んだまま、動かす水橋に行儀が悪いよ、とも言わずに紫は海を見ていた。水橋も、紫が足を投げ出して座っているのを知りながら、同じように海を見つめた。
「海、行きたいな」
「行くよりか、見てる方が楽しいよ」
そうかな、と呟く声をひろって、そうだって、と返す。紫は数秒黙ってから、そうかもね、と答えた。
「ここら辺、綺麗な浜辺もないものね」
「その点、眺めも店もいい感じで、涼める三崎の方が俺はずっと好きだな」
今日は自転車押してたせいで余計に暑かったし、と歯を見せて笑う水橋に「自業自得でしょ」と紫は答えながら笑った。
「水橋と、汐見?」
偶然、とかけられた声に、水橋は軽く手をあげて、紫は降り気もしなかった。どうしてここにいるんだろう、と強く思いながら投げ出していた足を戻す。
(べたつくから、くっつけたくないのに)
少し不快な気分で、声の主の方をなんでもないように見る。気にするだけ、気が重くなるのが嫌だった。自分たちを呼んだ同級生の大友は、一人でいた。高い位置から本人がそのつもりはなくても見下ろされるその感覚が、紫は苦手で部活ではいつもそれとなく避けていた相手だった。パートが一緒なわけでもない、ましてや同じ性別でもなくても、こうしているところを見られるのは怖かった。
「大友、一人か」
「そう、おれ大抵の登下校ひとりだけどね」
彼女もいないし、とはにかむ空気を左から感じながら、ラムネの瓶を二本とも握って、商店の中へ紫は姿を消した。
(むり、怖い)
冷えたような感覚に体を震わせながら瓶を置いて、声をかけようとおばさんの姿を探しても、なぜか見当たらなかった。そして、紫はそのまま店の中でぼんやりと立ち尽くしながらどうやって戻るかということと、どんな顔をするかを考えた。
「……ジャマした?」
頬を掻いて首をかしげた大友に、水橋はあっさり首を振った。紫が店の中に入ったのは、水橋涼を彼氏として彼女の自分が一緒にいるところを見られたから、ではない。他の誰と一緒でも、たとえ一人だけだったとしても、きっとそうしただろう。
「汐見、部活辞めてから三割増しくらいで俺の事避けんだよなぁ。水橋なんか聞いてたりする?」
率直に聞かれて返答をどうしようか、と少し頭の中で考えながら、水橋は妙に納得した。
(そうか、部活を辞めたからヒマだったのか)
中学の時はお互い部活を適度にサボって、よく三崎に寄ったことを思い出す。科学部なんてなかった中学で、水橋はサッカー部だったし、紫はあいかわらず吹奏楽部だった。ただ、高校のよりもずっと小さく、やる気よりは楽しさを重視していたと水橋は思う。大会も交流会も参加せず、音楽室からは、薄っぺらいヘタをすると教師の声に負けるような音で負けそうな少し前の流行りの曲が聞こえてきた。
「気にしいだからな、汐見」
「あー……、やっぱ部活同じヤツといきなりばったり、って気になるか」
そうだよな、と一人頷いて大友は「でもさ」と真面目な顔で話を切り出した。こういう顔は、ひどく大人っぽい。大友が普段へらへらしているのも、処世術なのかもしれないと水橋は思いながら大友を見あげる。
「汐見、いろんなことできるから。おれたち、もう妙な心配はしてないんだよ」
「色んな、こと」
気になった言葉だけを繰り返して呟いた水橋に、大友はいつもの笑顔からは想像できない微笑みを浮かべるだけで返した。波の音が、聞こえにくい。大友が来てから、水橋はそんな感覚に静かに悩まされていた。
「おれは、汐見のこと好きだよ。とうぜん、部活仲間として」
「辞めても、なんだな」
好きだ、という言葉よりも強く発せられた「仲間」の単語に少しだけ目を丸くして水橋は疑問を投げかけた。その疑問に、ほとんど合間を置かないまま、大友は「もちろん」といつもの笑顔で口にした。
「大友が、好きだって」
「……えっと」
「部活仲間として」
突然の言葉に、紫が答えにくそうな顔をする。あぁ、大事な言葉が抜けていた、と付け足した水橋を一瞬呆けた顔で見て、紫は眉間に手をあてた。
「なによりそれが、大事でしょうが」
「いろいろ、やってみてほしいんだよ。あいつら」
指摘を気にせず会話を好きなように続ける自分の横顔をうらみがましく見られているのを知りながら、水橋は歩く。隣で少しずつ歩みが遅くなる紫を、気にしていないような顔をしながら、同じように歩みをゆっくりとして、足を止めた。
「なにが、できるの」
私に、なにが。
そう続きそうな口は、言葉を発することもなく閉じられた。何か言いたい、何を言いたいのかわからない。そんな気持ちで紫が自分の方を見ずに、歩道の上の小さな影を見ている。
(こっち見て、いつもみたいに話せばいいだろ)
光があたると、人よりずっと薄い茶色の瞳。それでおそろしいほど相手を見て喋る紫に対して、心の中で追いたてるようなことを水橋は思っていた。
「わかんない、けど」
(けど、なんだよ)
後に続ける言葉も深く考えずに、口から勝手に言葉を出した数秒前の自分に水橋は呆れる。紫の顔があがっている。縋るような目でみるなんて、らしくないと言ってやりたい気持ちで水橋は口をひらいた。
「……手始めに、俺と一緒にロボット作ろう」
口から出た言葉に、なに言ってんの、と憤るわけでもなく。ありがとう頑張るね、と笑うわけでもなく。紫は少しの沈黙の後、静かに首をかしげた。それもそうか、と頭の冷静な部分では考えながらも、水橋はより大きく声をだそうと息を吸い込む。波の音が、強くする。大友といた時にはほとんど聞こえなかった波の音が、耳が痛いほど自分の右耳に響いていた。
「それ以上のことなんか、してやれないぞ」
大きな声なんてお世辞でも言えないくらい小さな声が出る。それでも、聞こえていたのか紫は少し眩しそうに目を細めて、一言だけ「私、文系なんだけどな」と口にした。
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季節が正反対の作品を書くのが好きなんだろうか
なにかでもやった気がするんですが
それこそ高校時代かな……
とにかく、情景描写うざいくらい、の意識で書いた気持ちではあります
できてるかはともかく←
怖いのは誤字脱字……あってももう確かめる気力がないです
読んでくださった方いらっしゃいましたら、ありがとうございました^^
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