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8575(旧:天秤)のブログです。
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さて、先ほどの記事で書いたように。
近況報告などなど、していこうかと思います。

最近読んだ本の感想とかも、書いてます。
まぁ、色々ってことで^^

では、何が来ても大丈夫、という方。
で、さらに文殊のつまんない文章や感想や近況報告見るほどに暇な方。
続きへどうぞー。



さっそく、ある本に関してのネタバレしまくり感想を……。

ミステリの講義をとっております、文殊。
そのためか、「日常の謎」派にハマりまして。
敬称略で申し訳ないんですが。

米澤穂信・伊坂幸太郎・坂木司・北村薫・光原百合・若竹七海など

色々読みました。
えっと、そうでないミステリも読んだのですが。
綾辻行人・アガサ・恩田陸・霧舎巧・島田荘司……色々!←

はい、そんななかで好みだ、と感じたものについて少々。
伊坂幸太郎『チルドレン』と
坂木司『青空の卵』(ようするに、ひきこもり探偵シリーズ)
そして、同著者『切れない糸』(これシリーズ化しないのかな……)
ガツガツ、ネタバレしますよ。
後、一番最後の作品についてはドラマ化に関して好き勝手言っております。
嫌いな方、苦手な方、お気をつけて……できるだけ配慮はしております、これでも。
では、大丈夫な方はスクロールどうぞ。




はい、ちょっと短いかな?
ここからネタバレ始りますよー。

まずは、伊坂幸太郎『チルドレン』からいきます。
永瀬さんが、素敵でたまりませんでした。
なんというか、永瀬さんが主体な場面での文章は、より丁寧な描写が多いなー、とか思ったり。
私がなんとなく、感じるだけですが;
別著者の作品ですが、同じく目が見えない青年が出てきますね。
ひきこもり探偵シリーズの、塚田君。
タイプは少々違えど、どちらも私的に好印象。

明るさというか、強さなのかな、と思います。
特に感じるのは永瀬さんが目が見えない、ということをしった時の相手の反応に
いつものことだ、と感じていることが。
元から見えない永瀬さんも、事故によって見えなくなった塚田君も。
最終的に、というか今現在は受け止めて生きている。
身近に感じるのは、そういうことからかも知れない、と思います。
ごく自然に、生きている。
なんら変わらない、という心理描写がされている部分が嬉しく感じられます。
陣内さんとかについても語りたいんですが……。
彼のむちゃくちゃっぷりとカッコよさは、読めばおのずと感じられるかと思うので^^
多くは語りません。
しかし、むちゃくちゃなのにかっこいいって、反則だと思うんですが……。


続きまして。

坂木司『青空の卵』(ひきこもり探偵シリーズ)全三巻
私の書きたい友情、っていうのがこれを読めば伝わるかなー……と。
深くて周囲からすると少し驚かれてしまったり、誤解されそうなんだけれど、友情である。
そこまでの友情が書きたいんですよね。
たとえば、自作品で言うなら……放課後ページで申し訳ないんですが。
(えぇと、やっぱりこうやって言っても誤解は受けるかな、とか思ってしまって)
『私の弟ハチと』はそうです。
ハチと兵吾を、私はそういう風に書いていきたい。
「なんなの? ここまで書いて結局友情かい!」
って思われるくらい深い友情が書きたいな、と。
正直、誤解は多く受けます。
読んだ人から
「なんていうか、あれだよね」という評価を受けてます。実際^^;

えぇと、話ずれましたね。
あー、でもネタバレしたくはないんですが。
坂木と鳥井の共依存のような関係。
それでも鳥井を外の世界に羽ばたかせようとする坂木の心境が、複雑で心に残ります。
そして、日常の謎らしく解決していく謎が、優しかったり
切ないものだったり、色々するんですが。
背景まで明瞭に解明していくと、胸がなんともいえない感覚になります。
こういう作品に巡り合えてよかったな、と私は思える。
完結作品であることが、良いとも思えるけれど、少しさびしくも思える。
私にとってそういう作品です。

それで、今現在かなり人に勧めたい同著者の作品
『切れない糸』です。

主人公である新井和也の平凡っぽさだったり、さりげない優しさだったり。
沢田のちょっと掴めないところを、ひっくるめて受け入れることができるのに、
なんとなく歯がゆさを感じてしまったりする部分が、たまりません。
ドラマ化、これはしてほしい。
好きな作品がそういうことになるとちょっと嫌だなー、とか思ったりすることもあるんですが。
これは、成功しそうな気がする……勝手ながら^^
arsのあの子と、峰君やってたあの子なら、絶対うまくいく気がする。
はい、これ以上は言いませんが……。
たとえ地味だろうと、特別顔のいい男の子使わなかろうと、視聴率微妙だろうと。
私と母は絶対満足してみると思う。
なぜなら、作品が好きだから。
そして、上にあげた勝手キャストの二人も好きだから。

沢田が呟いたシーンが、一番好きです。

「お前が、どこかだったら良いのに」
最終的に(というか、これ本当にシリーズ化すればいいのに……してないのかな)
和也が存在する商店街のある場所が、沢田の帰るべき「どこか」になったんだと思うと
たまらなく嬉しくて、少し目が潤みました。
私的解釈過ぎて申し訳ないんですが……。
和也をひっくるめた場所が沢田の帰るべき場所だ、と決まったのは後々だとしても
それがほぼ決定づけられたのは最初のほうだったのかもな、と思ったり。

父親が亡くなった瞬間に、和也が頼ったのが沢田だった、という瞬間があったから
沢田が帰る場所は和也がいる新井クリーニング店がある、商店街のある、場所になったのかな。
大学の他の学生たちは、沢田にそこまで深く頼らなかったから
沢田を少し掴めない奴、わからない奴、と思ったんでないかと。
だから、沢田もそうであり続ける。
和也の父親が亡くなった瞬間に、沢田が近くにいて、そういうあまりにも大きな深い出来事があって
少々の悩みも和也は相談していたかもしれないけれど、そこから沢田と和也の関係は
大きく変化していったのかな、と思ったり。
まぁ、和也の人間性が大前提なんですが。

興味わいたら、是非読んでみてください。
私的解釈多すぎて申し訳ないんですが、本当に素晴らしい作品だと思います。

あ、ここまで書いたら近況報告なんて書けないな……^^;
近況報告は、また今度ってことで!
それでは!

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